2026.3.27神戸新聞北播総局・開局40周年の紙面でインタビューを受けました♪

ニュース 2026.03.28

神戸新聞北播総局・開局40周年、その記念すべき日の紙面の取材対象に選んでいただきました。大変光栄です。発信する個が明確な立場でお話しました。記事が全文無料公開されていますので以下転載します。

2026年3月27日神戸新聞朝刊
神戸新聞北播総局 開局40周年 地域とともに次代へ(神戸新聞HP)

神戸新聞北播総局(加東市社)は27日、1986(昭和61)年の開局から40年を迎えた。兵庫の真ん中に位置する広大な北播磨5市1町を受け持ち、人々の暮らしや街の移ろいを文字にしてきた。次の時代へその歩みを止めることなく、地域とともに在り続けたい。

■加東の出版社経営 高橋武男さんに聞く 住民参加の紙面づくりを

加東市を拠点に一人で出版社「スタブロブックス」を立ち上げ、地域の特長を発信している高橋武男さんに、地方紙や地域版の在り方について聞いた。

-神戸新聞とは地元密着型メディアとして通じるものがある。

最近は新聞、テレビに加えてSNS、動画を含めていろいろな考え方が一気に増えている。その中で神戸新聞の価値は、県内くまなく記者が走り回って情報を取る態勢があること。AIにも興味があって勉強をしているが、既にある1次情報を加工するのは得意でも、AI自身が地域に飛び出すことはできない。生身の記者が地域に張り付いて動いているという価値はますます輝くのではいか。

-新聞への見方が厳しくなっている。

加工される前の生の情報を両論併記で提示してほしい。判断は自分がやる、という世の中。編集力がメディアの最大の強みだが、その作業が優秀であればあるほど、自分で判断したいとの思いが強くなっているのかもしれない。新聞やテレビは大きな組織なので、権力をチェックする側が権威と見られているのか。誰が記事を書いているのかが分かりにくいのが、オールドメディアに対する懐疑的な見方の一つかもしれない。

-高橋さんは人を軸にして魅力を伝えている。

そこまで地元のためにとは思っていなかった。ライター、編集者としてのスキルを田舎で生かしたいと考えていた。出版社を立ち上げて6年目。「地元人」を作っている中で、本気で生きている人に興味が強くなった。出身の加東市で完結ではなく、いろんな地域とつながって各地の地元人を出していきたい。あくまでも自分の面白がりです。

これから「人間が書く理由」みたいな本を出したい。AIではなく、なぜ人間が書くのか、と考えている。1次情報を取ってくる価値と、人間が書くことには責任があるということを。AIがまん延すると、使う使わないにかかわらず、誰が発信するのか、誰が言うのかの責任が伴ってくる。

-印象に残っている記事や紙面への提案を。

(神戸新聞北播面2026年)1月の連載「ここに住む理由」は面白かった。なぜ、ここに住んでいるのか。なぜ、移住してきたのか。広島出身の方がいた。その人たちの背景が好き。NHKの72時間のような。人間の深掘り。こんな面白い人が来ている。もっと面白い人が増えてほしい。Uターン、Iターン含めて移住してきた人をもっと読みたい。

-新聞社も人の取材が基本。「地元人」では若い世代も主役だった。

高校生を巻き込んだのは、新しい世代の視点を取り入れたかったから。新聞の読者も世代交代が必要。地元に根付いている新聞社であれば、若い子たちで討論を企画してはどうか。子どもたちが主役であれば親も読みたい。住民主体のリレー記事もあれば書きたい人もいる。紙面に住民が参加し、視点をあぶりだす場をつくっては。私の場合も一冊の本が錨(いかり)となって場が広がり、たくさんのイベントにつながりました。

【たかはし・たけお】1977年、加東市生まれ。社高校、関西外国語大学を卒業後、ライターや編集者としてビジネス書や旅行雑誌などを手がけた。古里に戻り、2020年に“ひとり出版社”「スタブロブックス」を設立。同市ゆかりの人々を描いた「地元人」は、日本地域コンテンツ大賞を受賞した。学生時代は陸上選手として国体などへの出場経験を持つ。