西日本新聞の「カリスマ書店員の激オシ本」で『ローカルクリエーター』が取り上げられました

内容紹介

地方移住、Uターンに興味のあるクリエーターへ
地方を拠点に都市部との垣根を越えたクリエイティブワークで付加価値を生み、得た利益を地元に還元する、ウィズコロナ、アフターコロナ時代の新しい働き方、暮らし方――。

 

地方で活躍するプロフェッショナルのインタビュー収録
【地方×コミュニティデザイン】          ――兵庫県加東市(北播磨)
共生研究家・共生コーチ 牛飼勇太さん
【地方×起業】                  ――新潟県新潟市
フラー株式会社 代表取締役会長 渋谷修太さん
【地方×企画】                  ――兵庫県洲本市(淡路島)
株式会社シマトワークス 代表取締役 富田祐介さん
【地方×出版】                  ――神奈川県足柄下郡真鶴町
真鶴出版 川口瞬さん・來住友美さん
【地方×農業】                  ――和歌山県日高郡日高川町
藏光農園 藏光俊輔さん・藏光綾子さん
【地方×IT】                  ――兵庫県三木市(北播磨)
N’s Creates 株式会社 代表取締役 中田和行さん

 

内閣府 地域活性化伝道師
『まちづくり幻想』『地方創生大全』著者 木下斉氏 推薦!
「かつて都市に出なければクリエイティブな仕事ができないと言われていた。しかし、この本を読めば、むしろ地方にこそクリエイティブの最先端は存在することが分かる。仕事だけでなく、生き方、子育て、全てにおける創造性の自由度の幅が地方のほうが大きいのだ。君たちもローカルクリエーターの一人となり、地域を変える挑戦を始めないか」

目次

はじめに

 

プロローグ 出でよ、ローカルクリエーター

25年前に憧れたライフスタイル

田舎の自宅で好きな仕事を――20年越しの夢をかなえる

ブックライターとして充実のデュアルワーク

地方発の情報発信の受け皿になりたい

東京と地方の「情報格差」が縮まった

出版業こそ、地方に向いたビジネスである

クリエイティブワークで〝外貨〟を稼ぐ

出でよ、ローカルクリエーター

 

第1章 今こそ地方をクリエイティブ拠点に

かつての日本は地方が主役だった

  ▶地方暮らしを支えていた生業=クリエイティブワーク

  ▶職住近接の人間らしい暮らし

ところが150年後の今……

  ▶戦後の工業化で人口大移動

  ▶サラリーマン化した結果の東京一極集中

  ▶産業の一極集中こそが課題?

  ▶踊らされてきた地方の人たち

「集中」で得たもの、失ったもの

(集中で得たもの)

  • 経済効率の良さ②エネルギー効率の良さ③文化・エンターテインメントの醸成

(集中で失ったもの)

①職住分離による通勤苦②地域間格差③多様性の欠如

「分散」への機運が高まり始めた2010年代

  ▶「高橋君、田舎でライターは無理やで」

  ▶都市部の仕事を地方に持ち込みたい

  ▶10年で様変わりした「環境」

  ▶「分散」の意味

  ▶「積極的な地方移住」が始まる

幕を開けた地方新時代

  ▶古い信念や価値観を手放し、本来の自分に戻る契機に

そこで、「ぼくたち/わたしたち」の出番だ

  ▶地方こそ、クリエイティブライフに向いている

  ▶コロナは100年に一度のゲームチェンジャー

  ▶地方が都市部のリソースを活用する時代へ

 

第2章 地方を元気にする「ローカルシティワーク」という働き方、暮らし方

ローカルクリエーターの位置づけ

  ▶利尻島と加東市がつながったとき

  ▶兵庫県加西市を拠点に、マニアック音楽を世界に発信

  ▶「付加価値」とは何か?

ローカルシティワークの3大ポイント

【ポイント①】「地方×x(エックス)」=地方を拠点に好きな仕事を掛け合わせ、付加価値を生み出す

  ▶古き良き日本の働き方、暮らし方への回帰

  ▶掛け合わせる重要性

【ポイント②】「地方×都市部」=都市部との垣根を越えたクリエイティブワークで付加価値を最大化する

  ▶「都市部リソース」とは?

  ▶市場が見えなくなるリスク

【ポイント③】「地方×地産外消」=生み出した付加価値を域外に提供し、得た利益を地元に引き込む

  ▶地産地消も大切にしながら

  ▶地方で財を生産し、関東圏に販売して地域が発展してきた

  ▶ターニングポイントになった1995年

  ▶ウィズコロナ、アフターコロナ時代の地域経済産業政策

Uターンは最強の人材育成システム

  ▶地方への積極的な凱旋

  ▶地元に貢献したいUIターン希望者の増加

  ▶都市部の役割は人材活用から人材育成へ

クリエイティブワークを地方でおこなう利点

  ▶東京の主要産業こそ地方に向いている

  ▶〝外貨〟を稼ぎやすい

  ▶地域経済に与える影響が大きい

ローカルシティワークのメリットは無限大!

  ▶職住近接――人間本来の働き方、暮らし方が可能に

  ▶自然(癒し)と都会(刺激)のバイオリズム

  ▶自分ブランドが強化されていく

  ▶自分の仕事で地元を元気にできる

  ▶本当の意味での地方創生・地域活性化の主役になれる

 

第3章 地方で活躍する「プロフェッショナルズ」ファイル

【ケース① 地方×コミュニティデザイン】   ――兵庫県加東市(北播磨)

共生研究家・共生コーチ 牛飼勇太さん

スキルとブランド力、そしてデジタルツールを武器に、

築100年の古民家から全国とつながり多彩に情報発信

 

【ケース② 地方×起業】           ――新潟県新潟市

フラー株式会社 代表取締役会長 渋谷修太さん

「新潟×起業×高専」の合わせ技で地方を盛り上げる!

コロナを機に新潟にUターンした起業家・渋谷修太の新たな挑戦

 

【ケース③ 地方×企画】           ―――兵庫県洲本市(淡路島)

株式会社シマトワークス 代表取締役 富田祐介さん

淡路島の魅力を結びつけて価値を生み出し、島外に発信。

関係人口を創出し、人と利益を島に呼び込むプロデューサー

 

【ケース④ 地方×出版】           ―――神奈川県足柄下郡真鶴町

真鶴出版 川口瞬さん・來住友美さん

真鶴の暮らしぶりを発信し、共感する人たちを迎え入れる。

ローカルメディアの価値と可能性、豊かな生き方のヒントに

 

【ケース⑤ 地方×農業】           ―――和歌山県日高郡日高川町

藏光農園 藏光俊輔さん・藏光綾子さん

ITを先駆的に活用し、農産物の付加価値を高めて都市部に提供。

田舎を拠点とした農業で都会とつながり直す、新しい暮らし方

 

【ケース⑥ 地方×IT】           ――兵庫県三木市(北播磨)

N’s Creates 株式会社 代表取締役 中田和行さん

テレワークの一歩先行く「リモート×オフィス」の二刀流で事業拡大。

地方を拠点にスマホのアプリ開発、利益を地元に還元するIT企業

 

エピローグ ローカルクリエーターこそ、地方活性化の主体者たれ

地方が主体になる大切さ

  ▼地元にUターンした際の「違和感」

  ①大手のビジネスに乗じている気がしたこと

  ②外部の目に触れきっていないこと

  ③地元の人が主体とならず、知恵を絞っていないこと

  ▼東京に丸投げの情けなさ

だからこそ、ローカルクリエーターの出番だ

 

おわりに

 

装丁 山田和寛(nipponia)

本文デザイン・図版 松好那名(matt’s work)

校正 株式会社ぷれす

 

はじめに

地方を拠点に好きな仕事で付加価値を生み、得た利益を地元に引き込む――そんなこれからの地方づくりの在り方をテーマにしたのが本書です。
今流行りのコロナ移住を単に推奨したいわけではありません。「半農半x」のように、小さな暮らしを楽しみながら持続可能な暮らしをしよう、とお伝えすることだけが目的でもありません。
 地方衰退が叫ばれている今、都市部で成長した「ぼくたち/わたしたち」が地方に還(かえ)り、利益を引き込んで地元をもっともっと元気にしよう、そんな呼びかけの気持ちを根底にもって書きました。
さあ、可能性に満ちた地方への扉を開こう。
そして、これからの新しい地方を、ともにつくっていこう。

版元からひと言

25年前に憧れたライフスタイル

 

自然あふれる田舎の自宅をオフィスにして、好きな仕事をして暮らす――。

 

こんなライフスタイルを思い描いたのは、今地方で出版社を経営するぼく(本書編著者・スタブロブックス代表)が高校生のとき。陸上競技に熱心に取り組んでいた、今から25年も前の話です。
たしか土曜の昼下がりだったと思います。陸上部の練習が終わり、自宅で昼食を食べていたぼくは、あるテレビ番組を見て心が動きました。
それは当時、アメリカで流行り始めていた「SOHO」というライフスタイルを紹介する番組。SOHOとは「Small Office Home Office」の略で、その番組では「会社や組織に属さず、自然あふれる郊外の自宅をオフィスにして家族と暮らしながら働く」といった文脈で説明されていたと記憶しています。
「大草原の小さな家」*1のチャールズのような頼もしく知的なお父さんが自宅の書斎で仕事し、ローラのようなかわいい子どもたちが大きな庭で駆け回っている。キッチンではキャロラインのようなやさしい雰囲気のお母さんが楽しく料理をつくっている。
絵に描いたように幸せな家族の光景をその番組で目の当たりにしたぼくは、自分も将来あんなふうに田舎の自宅で働きたいなあ、と思ったのです。
高校卒業後、兵庫の実家を出て大阪の大学に進学したぼくは、相変わらず陸上競技に打ち込んでいました。高校時代にはインターハイに出て決勝まで進んだし、大学時代には日本インカレや日本選手権、国体などの大会も経験しました。
そんな根っからのスポーツ人間だったから、卒業後も社会人として陸上を続けるかどうか少し迷いました。でも最終的に引退して普通に働こうと決めたとき、ふと頭に浮かんだのが、高校時代にテレビで見たあの光景でした。そしてこう思ったのです。

 

よし、将来は地元に戻って好きな仕事をして暮らそう――。
そして、そんな暮らしを実現できる仕事に就こう――。

 

ぼくの地元であり、スタブロブックスの所在地でもある兵庫県加東市は人口約4万人の小さなまちです。この加東市は、兵庫県の中央からやや南寄りに位置する北播磨地域*2に属しています。
のどかな田園風景が広がる当地は日本一の酒米といわれる山田錦が生まれた地域で、季節になると加東市のいたるところで山田錦の稲穂が黄金に輝き始めます。
そんな加東市を含む北播磨一帯では、一級河川の加古川が南北に貫く地の利を活かして播州織や釣り針などの地場産業が栄えました。
といっても、ほとんどの読者はピンとこないはず。同じ兵庫県の神戸の人でも「加東市? どこ?」と言われるくらいですから。
距離的には、加東市は大阪市から直線距離で約55キロ、神戸市から約30キロ、姫路市から30キロ弱の位置にあります。
そんな加東市のことを子ども時代から好きだったわけではないけれど、高校時代に見たSOHOの映像がのちの人生を決定づけることになったのでした。

 

*1開拓時代のアメリカを描いたテレビドラマ。アメリカで1974年~83年まで放送され日本でも大ヒットした
*2三木市・小野市・加東市・加西市・西脇市・多可町の5市1町で構成

メディア掲載情報

2022-06-19  神戸新聞    朝刊
評者: 編集委員インタビュー
2022-06-11 西日本新聞  朝刊
評者: カリスマ書店員の激オシ本
ブックスキューブリック
大井実さん
2022-06-04 福島民報
2022-06-03 琉球新報
2022-05-29 秋田魁新報
2022-05-27 徳島新聞
2022-05-26 河北新報
2022-05-24 愛媛新聞
2022-05-19 高知新聞
2022-05-15 東奥日報
2022-05-14 千葉日報
2022-05-14 神戸新聞  夕刊
2022-05-08 日本海新聞
2022-02-01 月刊コロンブス  2022年2月号
2022-02-01 広報かさい  2022年2月号
2021-12-20 神戸新聞    朝刊
2021-11-30 月刊コロンブス  2021年12月号