内容紹介

ベトナムに渡った起業家の挑戦

 

「カネなし、コネなし、ノウハウなし」
ベトナムに渡った若き起業家、幾多の組織崩壊の危機を乗り越え、現地で創業したベンチャー企業をアセアン随一の人材マネジメント会社に。失われた30年、人口減少、円安……日本に縛られずに、世界のどこでも生き抜く力と方法、そして勇気を授けるビジネスストーリー。

 

閉塞感から抜け出したい、ニッポンの若者たちへ
世界は動き出している。今こそ、ボーダーレスを楽しもう

 

【起業家×投資家 スペシャル対談収録!】
「エキスパッツ(Expats)」として世界で生きる
~新興国スタートアップの魅力と可能性~
ICONIC Co., Ltd CEO & Founder 安倉宏明 × 株式会社ジェネシア・ベンチャーズGeneral Partner 鈴木隆宏

目次

  • プロローグ 社会にインパクトを与えられる人間になりたい

 

  • 第1章 そうだ、ベトナムへ行こう!
    豆腐屋/前提を疑う/未来への扉

 

  • 第2章 ベトナムでの起業前夜
    空回りする日々/洗礼/ビジネスの種/目指せ鉄道王/孤独

 

  • 第3章 人材ビジネスの立ち上げ
    バージンロード/人生最強のアウェイ/観光初日の猛ダッシュ/ウガンダで感じたドイツ/創業と結婚/暗礁/創業1年目の地図なし旅/盲点/ベトナムにおける人材ビジネス/インベーダーゲーム/価値を生み出した瞬間/心の葛藤/人生の目的/土下座

 

  • 第4章 多拠点戦略
    事業成長への渇望/ヘッドハンティング/同じ釜の飯を食べた仲間/人材紹介事業が軌道に/JOBメディアへの挑戦

 

  • 第5章 アセアン随一の人材マネジメント会社に
    チャンスの前髪/アセアンで唯一無二を目指して/不安/若き才能が集まるベトナム/日本への逆輸入/苦渋の決断/新規事業の難しさ/奉仕の精神/組織人事コンサルというオンリーワン

 

  • 第6章 組織崩壊
    膿の大爆発/ミカン箱理論/屈辱/密告の手紙/組織崩壊での学び/インターン生の死

 

  • 第7章 リボーンズ
    ~生まれ変わるたび、ぼくたちは強くなる~
    次男の難病発症/阿吽の呼吸/お手伝いさんの重要性/静岡での学び/新型コロナウイルス/先を見通せない苦しさ/待てど暮らせど/先陣を切れ/潰れる会社とは/ピンチはピンチであり、チャンス/あきらめない限り、リビングデッドは存在しない

 

  • 第8章 「世界で生きる」は、こんなにも面白い!
    ~エキスパッツ(Expats)の醍醐味~
    めまぐるしく変わるベトナムの風景/バイクでの通勤風景/日本とアジアを行き来する生活の醍醐味/アフターコロナの世界/日本人として世界で生きる/異文化のスパイス/イミグランツとエキスパッツ/エキスパッツとして世界で活躍する力とは

 

  • エキスパッツ対談
    「エキスパッツ(Expats)」として世界で生きる
    ~新興国スタートアップの魅力と可能性~
    ICONIC Co., Ltd CEO & Founder 安倉宏明 × 株式会社ジェネシア・ベンチャーズGeneral Partner 鈴木隆宏

 

  • エピローグ 希望に満ちたボーダーレス社会を創る
    停滞から抜け出すために/こえるをうみだす

 

  • あとがき

 

装丁 トサカデザイン(戸倉 巌、小酒保子)
本文デザイン・図版 松好那名(matt’s work)
校正 株式会社ぷれす

出版社からコメント

当社の前作『ローカルクリエーター』では、「地方を拠点に都市部との垣根を越えたクリエイティブワークで付加価値を生み、得た利益を地元に還元する、ウィズコロナ、アフターコロナ時代の新しい働き方、暮らし方――」をテーマにしました。

 

都会にいなくてもクリエイティブワークは可能だ。これからの地方をつくるのは「きみたち」だ――と。いわば「ローカル本」です。

 

その1年後に発表した本作『「世界で生きる」は、こんなにも面白い!』は、いわば「グローバル本」。一見すると真逆のアプローチに思われるかもしれませんが、根っこは同じ。この10年でクリエイティブワークの場所の制約が取り払われたように、ボーダーレス社会の今、日本だけに縛られる必要なんてまったくない、活躍の場を「世界」に求めると可能性は一気に広がるよ――と。

 

つまり2作とも、固定観念や場所にとらわれない生き方をテーマにしているのです。

 

本書の著者・安倉宏明氏も「日本人だから日本で起業」という先入観にとらわれることなく、単身でベトナムに渡ってスタートアップを起業。今や日本とアジア、日本と世界を往復する刺激的な日々を送っています。そんな著者の生きざまを本書で追体験していただき、場所や国に縛られずに生きる面白さを、ぜひ感じていただければ嬉しいです。

 

—–以下、本書を企画した際の「企画主旨」全文です—–

 

「社会にインパクトを与えられるような人間になりたい」――そんな思いを胸にベトナムに渡った若き起業家がいる。安倉宏明。学生時代にドラッカーの書籍に感銘を受けて起業家を志し、閉塞感ただよう日本を飛び出して海外マーケットで挑戦する道を選んだ。

 

行先は、経済成長只中のベトナム。「カネなし、コネなし、ノウハウなし」の裸一貫で起業後、幾度の失敗を重ね、組織崩壊の危機も乗り越えながら、現地で創業したベンチャー企業をアセアン随一の人材マネジメント会社に。国を超えた人材の流動化をサポートしながら、夢や目標をかなえられる豊かなボーダーレス社会の実現をめざしている。

 

本書は、そんな起業家・安倉宏明の創業ストーリーを通じて、日本に縛られることなく、世界のどこでも生き抜く力と方法、そして世界に向けて一歩踏み出す勇気を読者に届ける。

 

失われた30年、人口減少、円安……日本国内だけの視点で「生きる」を俯瞰すれば希望を抱きにくい。しかし視線を海外に向けると、可能性というパンドラの箱は開かれる。大切なのは、一歩踏み出すこと。その勇気をもつこと。きみたちのその挑戦の先に、場所や国に縛られずに生きる面白さがあるのだ。

著者プロフィール

安倉宏明 (ヤスクラヒロアキ)
ICONIC Co., Ltd CEO & Founder
1980年生まれ。関西学院大学総合政策学部卒業。
大学卒業後、ベンチャー・リンクにてFC本部の子会社立ち上げ業務に携わったあと、ベトナムに単身渡る。現地にて暗中模索のなか、年間500社に渡るベトナム企業に営業・訪問を重ねる。2008年、ベトナム・ホーチミンにてICONICを創業。人材紹介事業、組織人事コンサルティング事業、HR Tech事業を日本からアジアにかけて展開。「こえるをうみだす」のミッションのもと、国境を越えて活躍する人と企業をうみだす事業を手がける。ベトナム(ホーチミン、ハノイ)、インドネシア(ジャカルタ)、日本(東京)、マレーシア(クアラルンプール)に事業展開。日本人としてのアイデンティティを大切にしながら世界で働く生き方「エキスパッツ(Expats)」の伝道にも力を入れる。AERA誌(朝日新聞出版)にて「アジアで勝つ100人」に選出。

お取り扱い書店

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